【人のいなくなった集落②】

土砂崩れにより孤立した集落に通い、残された猫たちの保護をしてきました。

この集落も、もう人が住むことはできません。

山に囲まれた谷にあるこの集落は、周りの山がいつ崩れてきてもおかしくない状態なので、立ち入り禁止となっています。

今は住民の方が、荷物を取りに帰るときのみ、この集落を出入りされています。

私たちは、住民の方からの依頼で、残された猫たちの保護に入りました。

住民の方のお話によると、よく見かけるのは7、8匹。

昔はもっとたくさんいたけど、亡くなってしまったそうです。

おそらく、見かける数の倍はいるはず…と思い、雨の日を避け、数日にかけて、この集落に通いました。

合計14匹の猫を保護しました。


先日行った場所も今回の場所も、保護した猫たちは、かわいいから、と、人がずっと外でご飯を与え続けた猫たちです。

それなのに、地震が起きて避難しなければいけなくなった途端、うちの飼い猫ではないからと、みんな置いていかれたました。

人がいなくなったら、生きていけるはずがありません。


猫たちは、人の気配を感じて、あちこちから駆けてきました。

捕獲機をただ置いただけで、ご飯が食べたくて、簡単に中に入りました。

捕獲機の扉が閉まっても、一心不乱に、ご飯を食べ続けていました。


どうか、見捨てて置いて行かないでください。

猫たちは、人が来るのを信じて待っていたのです。

今回の地震の土砂崩れで、孤立した集落はたくさんあります。

そのほとんどで、猫や犬たちが置いていかれ、悲惨な状態になっています。


全て人間の責任です。

こんな可哀想なことをしないでください。

心から願います。





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【うさ公式ホームページ】 創作家 「災害で消えた小さな命展」主催。 「災害時ペット捜索・救助チームうーにゃん」、「劇団Sol.星の花」代表。 この3つの活動を通して、命の大切さや思いやる気持ちを伝えていきます。

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