「ペット同行・同伴避難」ではなく『ペット同室避難』を

現在、日本の避難所では動物の受け入れを考えられている避難所は少なく、ペットの受け入れ不可、または、まったく考えられていない、そんな避難所がほとんどです。災害が起き、避難しなければならない状況になったとき、動物を家族に迎え暮らす人も安心して一緒に避難できる避難所作りが必要だと、私は思います。
環境省が『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』を作成し、平成２８年４月発行版より「ペット同行・同伴避難」について書かれました。しかし、この「ペット同行避難』の内容は、【ペットと共に移動を伴う避難行動をすることを指し、避難所などにおいて飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味することではない】とあります。「同伴避難」については【避難所でペットを飼養管理することを指し、飼い主がペットと同室で飼養管理することを意味するものではない】と書かれています。
姿かたちが違ってもその命を思う人にとっては、大切な家族です。
せっかく早く避難所に行ったのに、ペットと一緒にいられないことを知り、自宅に戻り、その後、津波や家屋の倒壊によりペットと共に亡くなった人の命があることを私は知っています。
ペットの命を助けることは、人の命を助けることにもつながるのです。
動物も同じ家族として当たり前に社会に認めてもらうよう、私は「ペット同行・同伴避難」ではなく、「ペット同室避難」を強く訴えます。

災害で消えた小さな命展