【行方不明の猫の捜索活動】
☆現地ではリアルタイムでブログを更新できませんでした。こちらの記事は1月7日に書いたものです。
町野町を出たあと、輪島市河井町に向かいました。
河井町は、地震や火事で猫が脱走し、探している飼い主さんからの捜索依頼がたくさんありました。
河井町に着いたら、連絡をいただいた飼い主さんたちと偶然お会いしました。
火災により家が全焼し、猫がいなくなってしまったそうです。
一面焼け野原になってしまった場所からその周りを、飼い主さんと一緒に歩いて回りました。
熊本地震の時、地震があってから約1ヵ月近くは、猫たちはほとんど姿を見せませんでした。
今回も、同じかもしれません。
夜に、捕獲機を2つかけにいきました。
飼い主さんたちは、毎日毎日、必死になって探されています。
猫たちが見つかるまで、私はこれからも、全面的に協力したいと思います。
そして…一つ、とても悲しいことがありました。
火災で全焼したお家に残された猫ちゃんたちを探している時、半壊したお家の玄関に、猫がいました。
とても具合が悪そうだったので、心配になり、保護したほうがいいか考えていた時、その家の中から年配の夫婦が出てきました。
猫は、ここの家の子でした。
私の姿を見てこう言われました。
「もうこの家には住む事ができないから、持てるだけの荷物を持って出て行くところだ。
猫は連れていけないから、ここに置いていく。しょうがない。」
私はその言葉にびっくりしました。そして、置いていくなら、私がこの子を連れて行ってもいいですか?と聞きました。
「ほしいならどうぞ。この猫は14歳で、癌がある。今具合も悪いし、もうそんなに長くないよ。そんなのでもいいの?」
この言葉に、怒りと強い悲しみが一緒溢れてきました。
猫は、飼い主の言葉を聞いていました。自分を残して去っていく姿も見ていました。
私は猫に、「がんばろね、一緒に千葉に連れていくね、」と言ったのに、数時間後、猫は静かに亡くなりました。
この子の命が、絶望で終わってしまった事が、本当に悲しいです。
生きている間に、何が起きるかは誰も予想などできません。
それでも、命を迎えた以上は、こんな冷たく悲しい最後だけにはしないでほしいです。
動物たちは、信頼している飼い主の心を見ています。
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