【活動報告4/30】
立てなくなり、寝たきりで、自力でご飯を食べられなくなったコハルという犬がいます。
コハルは、噛みます。
こんなに具合が悪いのに、 お世話をするために近くに寄るだけで、鼻に深いシワをいくつも寄せて威嚇します。
元気だった頃は、誰も近づけないほどへ凶暴な子でした。
自力でご飯を食べないため、少しでも食べてもらえたらと、高栄養の缶詰を金属のスプーンに乗せて、コハルの口元に持っていくと、噛みちぎりそうなくらいスプーンに噛みつきま す。
それでも、口の中に入った缶詰を少しでも飲み込んでくれるので、 スプーンに缶詰を乗せて、噛まれないように気をつけて、何度も挑戦をしました。
噛まれたら、貫通するか、食いちぎられるでしょう。
コハルの恐ろしい表情を見るたびに、この子は今まで、どれだけ人間に怖い目に合わされてきたのだろうか、どれほどの酷い過去を生きてきたのかと、本当に可哀想になりました。
このまま、コハルの一生が終わってしまわないように、 温かいとか気持ちがいいとか、ほんの少しでも感じて欲しくて、コハルにご飯や皮下点滴をしに行く度に、いろいろ話しかけました。
今日、思い切って、コハルの背中をそっと触ってみました。
ゆっくりそっと背中とお腹を撫でてみました。
コハルは怒らないで、じっと撫でさせてくれました。
気持ちがいいと思ってくれたのかわかりませんが、少しだけコハルに心が通じたように感じて、とても嬉しかったです。
コハルには多分、残された時間はあまりありません。
コハルの時間が、少しでも温かな時間になるように、出来ることをしたいと思います。
心配なので、夜中に様子を見に行くために、今夜は施設に泊まっています。
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