【飼い主に手放されたグレート・ピレニーズを保護しに行きました】
後ろ足が不自由で寝たきりのグレート・ピレニーズを引き取りに、静岡に行きました。
まだ5才なのに、足や腰回りの筋肉はほとんどありませんでした。
肋がはっきりと触れるくらい痩せていました。
腰、足、お腹はおしっこでただれていて、褥瘡ができていました。
飼い主は、仕事で長時間留守にすることが多いため、体の大きな、寝たきりのグレート・ピレニーズのお世話ができない、という理由で手放しました。
グレート・ピレニーズを車に乗せて、栃木県の保護団体Wolf Hillの代表なつさんとの待ち合わせ場所に向かいました。
うちでは、この子が過ごせる場所がないため、なつさんのお知り合いの個人ボランティアさんが、この子を迎えてくれることになりました。
この方は、体の大きな介護が必要な犬、人が怖くて噛む犬など、すぐに譲渡が難しいような子たちを迎えてくださっている、本当に素晴らしい方です。
なつさんもボランティアさんも、犬が大切で、犬の幸せのために生きているような方々です。
尊敬と感謝しかありません。
今回のグレート・ピレニーズの事で、心からお願いしたいことがあります。
ペットと言われている動物たちは、自分で飼い主を選ぶことはできません。
人間が自分たちが暮らす環境に、動物たちを引き入れているのです。
だから人間には、迎えた命を最後まで大切にしなければならない責任があるのです。
食費や医療費などたくさんのお金が必要です。
その子が穏やかに、幸せに過ごせるために、たくさんの愛情と時間が必要です。
その覚悟がないのであれば、覚悟ができる時まで、命を迎えないでいただきたいのです。
今回のグレート・ピレニーズは運良く、幸せに繋ぐことが出来ました。
でも、どこにも繋がらず、悲しく寂しく命を終えていく動物たちが、山のようにいるのです。
同じ「命」です。
自分がされたら悲しいこと、嫌なことは、どんな命に対してもしないようにしてほしい…全ての人間に伝えたいです。
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