【人のいなくなった場所の猫たちを保護しに行きます】

能登半島地震の土砂崩れで孤立した集落がたくさんあります。

住民は自衛隊により救助されましたが、ほとんどの動物たちは一緒に連れて行ってもらえませんでした。

山がまたいつ崩れてくるかわからわからないような状態ですから、そこにはもう人は住めません。

人のいなくなった集落に残された猫たちは、生きていくことはできません。

今日はこれから、2カ所目の場所に行き、残された猫たちを全て保護してきます。


先日、初めて同じ状態の違う集落に行き、猫たちを保護してきました。

どんな状態なのか、大体のお話は聞いていましたが、聞いていた以上に、悲惨な状態になっていました。

人がいなくなり、食べるものがなくなってしまった猫たちは、人が置いていたたくさんのカップラーメンを食べきっていました。

山のような空になったカップラーメンの入れ物と一緒に散乱していたものは、猫の骨でした。

捕獲機をただ置いただけで、お腹を空かせた猫たちはすぐに中に入りました。

2匹一緒に入った捕獲機もありました。

16匹の猫を保護しました。

これで全部か、と思ったら

向こうから1匹の猫が、ゆっくり歩いてきました。

地面に並べた猫が入った捕獲機一つ一つ、確認するかのように鼻をつけていきました。

そして最後に、私の前に来ました。

手を出すと、頭や顔を撫でさせてくれました。

その子はそのまま、抱いてキャリーに入れました。

全部で17匹でした。

最後の猫は…誰も触る事が出来なかったボス猫だったと、後で知りました。

ボスはきっとわかったのでしょう。この暮らしがやっと終わることを。

「みんな行くんだな。じゃあ、俺も行くよ」

そう言って、穏やかにキャリーに入ってくれたように思います。


ボスと身体の弱そうな小さな猫は、私が千葉に連れて帰り、私の知人が迎えてくれました。

他の猫たちは、野々市市のこねこサポーターさんが迎えてくれました。


地震により、家族と離れ離れになってしまった子たち。

人間に置いていかれた子たち。

どちらも、必ず、幸せに繋げたいと思います。


#能登半島地震

#孤立集落

#こねこサポーター

#チームうーにゃん

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【うさ公式ホームページ】 創作家 「災害で消えた小さな命展」主催。 「災害時ペット捜索・救助チームうーにゃん」、「劇団Sol.星の花」代表。 この3つの活動を通して、命の大切さや思いやる気持ちを伝えていきます。

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