【活動報告②活動地から帰ってきました】
今月4日〜21日まで行ってきた犬猫たちの活動報告、最後の報告です。
(少し長い文章になりますが読んでください)
今回、私の滞在期間中(18日間)に、7頭の犬が亡くなりました。
最初の頃に投稿していた、ミックスの白い大型犬、黒柴くん、寝たきりの柴犬くんも、なんとか生きてほしくて、全力でお世話しましたが、みんな滞在中に亡くなってしまいました。
この施設は、犬猫の有料の預かり施設です。でも普通の預かり施設のように短期間ではなく、生涯または、いつ帰れるかわからない期間の預かりがほとんどです。
料金もびっくりするくらい超低料金です。
要するに、ペットを手放したい飼い主が安い料金で捨てられる場所です。
日本全国から、頻繁に、貨物扱い空輸で送られてきます。
コロナが広がってからは、ほぼ毎日、送られてきます。
送られてくる子たちは、高齢の子、病気を抱えている子、噛むなど人と暮らすのに問題のある子が多いです。
びっくりするくらいの大きな腫瘍の塊を体からぶら下げている子も少なくありません。
少しでも空輸代を安くするためでしょう。
その子の体の大きさより、はるかに小さいケージに、ぎゅうぎゅうに詰め込まれて送られてきた子もいました。(その子は高齢犬で到着後1週間ほどで亡くなりました)
預かり料金が超低料金…と言うことは、スタッフの数も少なく、最低限のお世話しかできないと言うことです。
高齢や病気持ちでやってきた子たちは、体調を崩す事も多いです。
しかし多くの飼い主は、治療をすることを望みません。
「自然のままでお願いします」飼い主からよく聞く、一見耳ざわりのよい、都合の良い言葉です。
手放した犬猫には少しでもお金を使いたくないのでしょう。
一般家庭で、過ごすことができていれば、命を落とさないような出来事や病気で、命を終えていく子たちがたくさんいます。
生きていても、死んでしまっても、関心を持たれることなく、終えて行く命たち。
生きていたことすら、記憶にも残らず消えてゆく命たち。
私はこの子たちにできる限りのことをしたいと思い、7年前から、この施設に通い、ボランティア活動をしています。
私がこの施設でしていることは、少しでも、辛くないように、痛くないように、自分のできる限りのことをすること。
施設から出られるチャンスがある子には、新しい家族を見つけること。
手術をすれば命がつながる子、残された命の時間が少ない子を、私が帰るときに少しでも連れて帰ること。
滞在期間は、全ての時間をこの子たちのために使い、全力で向き合っています。
それでも今回のように、助けられず看取る時は、叫びたくなるくらい、つらいです。
でも辛さを感じている間もなく、次の子に心を向けなければいけないし、1匹でも迎えてくれる新しい家族を探さなければいけません。
それが、この子たちを捨てた人間と同じ人間の、私がすべきことだと思っています。
今日また施設で、犬2頭、猫1匹が命を終えました。
こんな悲しい事が少しでもなくなる日が来るように、ひたすら祈りながら、今自分がやるべきことをやってきたいと思います。
最後に。
お金さえあれば、どんな人間でも、簡単に命を買うことの出来るような、無責任な世界が無くなりますように。
お金のために命を作ることを許されるような、この世界が無くなりますように。
命を迎えたら、最後まで全力で愛してください。
この子たちに、こんな悲しい想いをさせないように。
どうか、お願いします。
✳里親募集中の子たち
https://team-u-nyan.amebaownd.com/pages/2231629/gallery
コロ、亡くなる前日、自力で体を起こして、頑張るよって言ってくれたこと。
私は忘れないよ。
ブン太、最後までご飯食べたかったね。
噛むって言われたけど、噛まないでいてくれたね。ありがとう。
りき、最後、私が戻るのを待ってくれてありがとうね。
今度は私のところに真っ直ぐ来てね。
ギコ、大阪に行ったら会いにいくね。幸せになってね。
寂しがりやのあくる、家族ができてよかった。
いつも笑ってたね。幸せにね。
十和ちゃん、これからは毎日、おいしいご飯を食べさせてもらえるね!
新しい暮らしもすぐに受け入れて、食欲旺盛。
長い施設での暮らし、やっとおわったね。
これからは幸せしかないね。
悪いところが見つかってよかったね。必ず新しい家族を見つけてあげるからね。
今度は必ず、幸せなところに生まれてきますように。
20歳で施設にやってきたボンちゃん。本当に可愛かった。
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