【第1回 かなえプロジェクト(柿沢美貴さん主催の講演会・フリートーク会)終了しました】
参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました。
今回は、港区議会議員の石渡ゆきこさんと共に、災害時のペット同室避難の必要性、実現に向けて、いらしていただいた方々に、お話しさせていただきました。
ご来場くださった皆さん、ほとんどの方が、動物の家族と暮らしていました。
今自分に何ができるか真剣に考えていらっしゃいました。
とても、優しくて、温かい空間でした。
そして港区には、石渡ゆき子さんのような、全ての命に想いやりがあり、そして行動力のある議員さんがいてくれること、本当に心強く感じました。
東日本大震災から、もうすぐ12年が経とうとしています。
その命が、もしも私たちと同じ人間だったとしたら、確実に助けられた命がたくさんありました。
命の価値観により犠牲になったのは、動物だけではありません。
その動物を家族として共に過ごしてきた人の命も、動物達と一緒に亡くなっています。
多くの問題は、避難所の問題です。
家族である動物たちを一緒に連れて行けない場所だからと、避難できるのに避難せず自宅に残った方、一度避難所まで行ったのに、避難先で動物の受け入れを拒否されたため、また自宅に戻った方…
皆さん、動物達一緒に亡くなりました。
あの日から私は、人も、動物も、同じ家族として、安全な空間に一緒に避難することができる避難所作りを『ペット同室避難』と言う言葉を使い、お願いしてきました。
命はどの命も等しく、大切な命です。
姿形が違っても、その命を大切に想う人にとっては、大切な家族です。
今、様々な家族の形があります。
災害が起きたとき、その家族たちと一緒に運命を共にしようと想う気持ちは、どんな形の家族であれ、みんな同じではないでしょうか。
行き場のない命を守るための場所が避難所だと思います。
初めから、救う命、救えない命と、命に線引きしながら考えて作られていくことに、疑問を持ちます。
動物が苦手な方、アレルギーを持っている方がいます。
その方々にとっては、動物と同じ空間で過ごすということは、命に関わる大変な問題だと思います。
ならば、動線を分け、棲み分けをすればいいのです。
昨年12月、私の故郷である、愛知県犬山市で、愛知県初の『ペット同室避難所』が実現されました。
同じ避難所内で、棲み分けをする工夫、室内で1家族に1つずつ広いテントを渡す工夫など、様々な工夫をされています。
私の故郷が、すべての命を大切にしてくれる町に変わってくれて、本当に嬉しかったです。
災害が起きた時は、みんな同じです。
そんな時だからこそ、排除するのではなく、お互いを思いやって、大変な時を乗り越えていけるような、そんな世の中になってほしいと思います。
私自身も日ごろから、そんな心を持ち続けていたいと思います。
『災害で消えた小さな命』(毎日新聞出版)と言う本を書きました。
この本には、東日本大震災で知った様々な出来事や、災害から動物の家族の命を守るための大切な事などが書いてあります。
少しでも多くの方に、読んでいただけたら嬉しいです。
https://mainichibooks.com/books/nonfiction/post-70.html
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