【活動のご報告】

ご報告が遅くなりました。
今月12日に活動地から帰ってきました。

少し長い文章になりますが、読んでいただけたら嬉しいです。

今回は、4匹のワンちゃん、1匹の猫ちゃんに、温かい家族ができました。
2度の声を奪う手術により、2/3の声を失った子、人が大好きで甘えたくて仕方がなかった子、施設に来てから体調が優れなかった高齢犬…佐賀、東京、京都へと旅立ちました。
両目が見えないダックスは、明日施設を旅立ち、チームうーにゃん事務所に一泊し、明後日里親さんのところに連れていきます。
今度こそ、ずっと一緒に暮らせる家族の元で、みんな幸せになって欲しいと祈っています。

残念なこともありました。
新しい家族がやっと決まった茶トラの猫ちゃんは、里親さんの元へではなく、お空へ旅立ちました。

この猫ちゃんは、猫エイズ陽性で、胃には腫瘍らしきものがあり、肺に水も溜まってきていました。
数ヶ月前から、1日に必要な栄養を取れなくなっていました。今月に入り、自力でご飯が食べられなくなり、亡くなる3日前からは強制給仕の液体も薬も吐き出してしまうようになりました。
人が大好きでずっと誰かに甘えたかった、抱っこされるのか好きな子でした。
この子の時間がどのくらいあるのかもわからない、病院にもたくさん通わなければならなくなるかもしれない…そんな状態も理解してくれ、「この子を家族に」と言ってくれた本当に素晴らしい里親さんが見つかりました。
しかし、その日に亡くなってしまいました。
最後は私と病院の先生で看取りました。
間に合わなかった事が、本当に本当に残念で、悲しくて仕方がありませんでした。
呼吸が止まるその時まで、長い時間苦しいのに、生きることを諦めず、一生懸命に呼吸をやめなかったこの子の姿は、私の中にずっと生き続けています。
あの日、体はなくなってしまいましたが、きっとこの子の魂や想いは、里親さんの元に飛んでいったと思います。
里親さんもこの子を想い、抱っこをしてあげていました、と言われていました。

この施設の存在を知り、5年間、ずっと目の前の命一つ一つと向き合ってきました。
幸せに繋げられた命、間に合わなかった命、たくさんの命と出会い、交わり、去って行きました。
この施設にいる犬猫たちは、一度は人の暮らしの中にいた子たちです。
自分から人間の生活に入ってきた子は一匹もいません。すべて、人間が連れてきた命たちです。

今回、初めて一緒に活動してくれた、劇団メンバーの齋藤さんが、施設にいるたくさんの犬猫たちを見て言った言葉、

『どうしてこんなことになっているんだろう』

シンプルでとても大切な疑問の言葉だと思いました。

この施設は、低料金で運営している生涯またはお迎え時期未定など、長期預けを中心としたペットホテルです。
その中で、お迎えが来なかった子、料金未払いで飼い主と連絡がつかなくなった子、譲渡を希望している飼い主の子などに、新しい家族を探し、繋げています。

犬も猫も上手に暮らしてくれたら20年は生きてくれます。
20年は、私たち人間にとっても、とても長い時間になります。
20年の間に、仕事が変わるかもしれません、病気になるかもしれません、結婚するかもしれません、子供が産まれるかもしれません、離婚するかもしれません、引越しもするでしょう、ペットと暮らしていた親が高齢で、病院や施設に入ることになり、そのペットが自分のところにやってくるかもしれない…
20年の間には、たくさんの変化が訪れます。
命あるものを迎える時、このことを真剣に考えて欲しいのです。

自分にどんな変化が訪れたとしても、迎えた命を決して不幸にしないよう、その命に責任を持つことは当たり前のことだと思います。

今回、何度かアップした余命宣告されている柴犬くんと、18歳のおじいちゃんチワワは、一緒に連れて帰ってきました。
チワワはチームうーにゃん事務所でメンバーの一人が大切にお世話をすることになりました。

柴犬くんは、私の家族として、私のうちに連れて帰りました。

お散歩が好きな子ですが、お散歩は難しいので、2階のベランダをこの子専用ベランダに作り変えました😊
転んでも痛くないように、床にはお風呂マットを敷き、手すりから落ちないように、チームうーにゃんメンバーに作ってもらった鉄柵をとりつけました。
晴れた日は気持ちがよいようです。
この子の時間を、大切にしてあげたいと思います。


🌟チームうーにゃん、里親さん募集ページ

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【うさ公式ホームページ】 創作家 「災害で消えた小さな命展」主催。 「災害時ペット捜索・救助チームうーにゃん」、「劇団Sol.星の花」代表。 この3つの活動を通して、命の大切さや思いやる気持ちを伝えていきます。

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